役員代表あいさつ

 


役 員 代 表 挨 拶


徳島県高等学校教育研究会教育相談学会
                      会長 加茂 直子(阿波西高等学校長)

 

 令和5年度は、阿波西高等学校が教育相談学会事務局をお引き受けすることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、本年5月8日から、新型コロナウイルス感染症は、5類感染症へと移行し、社会全体がポストコロナ時代の新たなステージへと動き出しました。各学校におかれましてもコロナ前の日常を取り戻しつつ、様々な教育活動が再開されていることと思います。
 一方で、3年に及んだコロナ禍での生活の中で、本県のみならず全国的にも不登校児童生徒数が増加しました。その要因として、コロナ禍での生活環境の変化から、生活リズムが乱れたことや学校行事等の制限により友人との関係をうまく築けず登校できない等が挙げられており、喫緊の教育課題となっています。
 こうした中、教育の新たな方向性として「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して(答申)」が示されました。その中でも用いられていますが、昨今、「ウエルビーイング」という言葉が注目されています。ウエルビーイングとは、心身ともに健康で、幸せな感情が持続的である状態を意味し、教育現場においても変化の激しい予測困難な時代を生き抜く子供たちのウエルビーイングを高めていくことが期待されています。
 そして、このような状況において、生徒一人ひとりの心や悩みに寄り添い、必要な心理的・教育的支援を担う教育相談の果たす役割は益々重要となっています。今後とも各学校におかれましては、スクールカウンセラー等の専門家や関係機関と綿密に連携し、校内外における相談体制の充実を図っていただくとともに学校におけるウエルビーイングの実現に向け、学会員の皆様方が推進役となっていただきたいと思います。
 今年度、本学会の活動といたしましては、6月に第1回常任理事会をオンラインで開催し、総会は書面開催といたします。8月23日(水)に予定しております研究大会は、4年ぶりに参集型での開催を計画しています。学会といたしましては、会員相互の情報共有や専門性の向上につながる事業を引き続き推進して参りますので、御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。

令和5年4月